このところの不景気の影響で消費者物価が下がっています。消費者にとりましては、物価が下がって商品を買いやすいのはありがたいのですが、お店の人や、商品を作っています生産者は利益が少なくなって大変になっています。お茶も不景気の影響を受けまして、家庭での購入量が減っているというニュースをやっていました。また、購入単価も低くなっているということです。
お茶の単価が安くなってきますと、お茶農家の収入も減ってきてしまいます。お茶農家の収入が減れば、経費削減のため茶園に施す肥料も、減らさざるを得なくなってきてしまいます。お茶は、肥料を与えることでおいしくなりますので、肥料の削減はそのままお茶の品質低下になってしまいます。お茶の味が低下しますと、ますますお茶が売れなくなってしまいます。この悪循環がいま起きつつあります。日本経済全体がデフレスパイラルに陥るように、茶業界でも同じ事が起こっています。この悪循環を断ち切るには、まずお茶が売れることが一番です。お茶を買ってもらうためには、家庭の収入が増えることが前提になります。不景気で収入が減っていますので、減税をするなどして、実質収入を増やす政策をしてもらいたいと思っています。
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