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お茶ではもう生活できない 2009年7月25日

当店のあります牧之原台地は、平らな台地で乗用茶摘み機が普及している関係から、荒廃した茶園はあまりありません。平らな茶園なら、茶園を借りて栽培をしてくれる農家も多くいます。でも、乗用茶摘み機が使えない傾斜地の茶園では荒廃が進んでいます。特に、山間地の茶園は、農家の人の高齢化とともに、茶園の荒廃が急速に進んでいます。

お茶は、平坦地で栽培したお茶の値段と、山間地の斜面で栽培されたお茶の値段に、大きな差はありません。山間地は茶園面積が狭い上に、機械化が進まないために、高コストになってしまいます。機械化が進みませんので、高齢者にとっては辛い農作業を強いることになります。これが、茶園の荒廃の原因になっています。山間地のお茶に高付加を付けて売れれば良いのですが、今年はお茶価格の低迷で、それも望めません。このままお茶単価の低迷が続きますと、山間地での茶園はなくなってしまうのではないかと思えるほどです。それが、山間地の過疎化を進めています。山間地で高付加の農産物を作ることで、生活を維持できるようにする試みも進んでいます。山間地の気温の低い特性を生かし、ハウス栽培で無農薬のトマトを作る試みをしている地域もあります。大手のスーパーと提携して、無農薬トマトを作ったり、時期をずらして作ったりする事で値段の高いトマトを作る事もしているようです。昔から作ってきたお茶では生活出来ないのであれば、時代のニーズにあった農産物を作っていくことも、選択肢の一つだと思います。



マキちゃん 静岡から、お茶に関する情報や、日々思っていることを綴ったコラムです。仕事をしながら 思いついたことや、日常の事を書いています。

産地から生の声を発信できたらと思っています。読んでいただいて、少しでもお茶について関心を持っていただけたら、うれしいです。

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