今年の新茶の摘み取りも無事に終わりました。今年は、天候に恵まれておいしい新茶が出来上がりました。当店でも、お客様から「今年の新茶はおいしい」というお電話やメールを頂いています。おいしいお茶が出来ましても、茶業界全体では茶の取引は低調に推移しました。世界的な不況の影響で、お茶の消費が伸びていないのが原因の一つです。また、新茶という価値観が薄らいできたという事もあります。
以前は、新茶を贈るというのは季節を贈るというイメージがありました。でも、最近では新茶の季節や八十八夜という言葉さえも薄らいできました。それだけリーフでお茶を楽しむ人が少なくなってきたのかもしれません。世の中は、環境の優しい商品やエコロジーに関する話題で持ちきりです。環境の優しい飲み物といえば、急須で淹れるお茶が一番だと思っています。エコロジーで生活に余裕を持つのなら、お茶を楽しむ時間をもっと持っても良いと思っています。環境やエコがさけばれても、それが急須で淹れるお茶に結びついていかないのは、茶業界全体の宣伝が足りないのかもしれません。でも、急須で淹れるお茶のおいしさに、1人でも気がついてくれたら、もっとリーフのお茶が見直される時期がやってくると思っています。
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