今回はお茶の熟成について書いてみたいと思います。4月の末から5月初めに新茶(一番茶)を摘み取ります。新茶は、みずみずしい味と香りが特徴です。
一年で一番初めに摘み取られたお茶は、生命力にあふれた感じがします。そのお茶が夏を越して今ごろの時期になると、熟成をしてきてまろやかな味になってきます。みずみずしい感じはなくなりますが、お茶本来のしっとりとした味になってきます。
お茶も生きていますので、時間を経過すると熟成をしてきます。新茶の時に、しっかりとしたお茶でないと、熟成は出来ません。ワインと同じで、作った時に良いものでないと、熟成は出来ないわけです。また、今ごろの時期は温かい飲み物が欲しくなる時期で、余計にお茶が美味しく感じられます。
新茶の時期には、みずみずしい味と香りを。そして季節が進むとまろやかな味になる。そういったお茶を皆様にお届けしたいと思って日々精進しています。
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